こんにちは。あさうみです。
今回は世界遺産都市プラハの魅力と、ミュシャゆかりの観光スポットをご紹介します。
もくじ
※本記事に掲載している情報は2024年1月時点のものです。
プラハの歴史地区
チェコの首都プラハは、歴史的価値のある建造物が数多く現存しており、世界で最も美しい街の一つに数えられています。
その起源はスラヴ民族がヴルタヴァ川(モルダウ川)の岸辺に集落を作り、丘の上に砦を築いたところから始まります。
時代の変遷とともに市域が拡大し、人口も増加。やがてボヘミア王国が興隆すると近隣国へ勢力を広げました。
14世紀、ボヘミア王国の国王カレル1世がカール4世として神聖ローマ帝国の皇帝に即位すると、プラハは神聖ローマ帝国の首都になりました。
カール4世はプラハを帝都にふさわしい都市にするべく、イタリアやドイツから著名な芸術家を招聘し、都市改革を進めました。
こうしてプラハは中央ヨーロッパ随一の都市として発展し、「黄金のプラハ」をはじめ「百塔の街」・「千年の都」・「建築博物館」など数々の異名で称されるようになりました。
プラハの歴史地区はヨーロッパの歴史的・芸術的観点において重要な役割を担ったことが評価され、1992年に世界文化遺産に登録されました。
- 文化の価値観の相互交流を示す遺産
- 建築様式や建築技術、科学技術の発展段階を示す遺産
- 人類の歴史上の出来事や伝統、宗教、芸術などと強く結びつく遺産
旧市街広場
世界遺産登録エリアの旧市街広場は、ティーン聖母聖堂や旧市庁舎などの歴史的建造物が一堂に会する壮大な広場です。
旧市街広場において、旧市庁舎の天文時計は特に印象的です。
プラハではかつて“魔術王”の異名をもつルドルフ2世のもと、錬金術や占星術の研究が盛んに行われていました。
天文時計はまさにその象徴で、当時の宇宙観である天動説に基づいた時計がつくられました。
- 天文時計の仕組み
- 上の時計プラネタリウム:地球を中心に回る太陽と月などの天体の動きを表し、1年かけて1周する。
- 下の時計カレンダリウム:黄道12宮(12星座)と農村の四季の作業を表し、1日に1目ずつ盛り動く。
1490年頃に完成した天文時計は今なお現役です…!
毎正時になると鐘が鳴り、仕掛けが動き出します。
プラハの異名には「ヨーロッパ魔法の都」というのもあり、ファンタジー心をくすぐられます。
ミュシャゆかりの観光スポット
プラハにはチェコ出身の画家アルフォンス・ミュシャゆかりのスポットも点在しています。
- アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)
- フランスなどを拠点に活躍したチェコの国民的画家。現地ではムハと呼ばれている。
アールヌーヴォーを代表する画家で、星や宝石・花などの概念を美しい女性の姿で描き、流麗な曲線を多様した「ミュシャ・スタイル」という様式で一世を風靡した。
ミュシャの作品は日本でも大人気で、近年開催された「ミュシャ展」が大盛況だったことも記憶に新しいです。
ここからは、ミュシャにゆかりのある観光スポットをご紹介します!
プラハ城(聖ヴィート大聖堂)
ヴルタヴァ川西岸の小高い丘にあるプラハ城は、プラハ観光のハイライトです。
プラハ城内には旧王宮や教会をはじめ、政府官庁として現在も利用されている建物があります。
プラハ城内の聖ヴィート大聖堂には、ミュシャがデザインを手がけたステンドグラスがあります。
色鮮やかなステンドグラスはまるで絵画のようで、ガラス一片一片の繊細な色づかいは必見です!
- 住所
- III. nádvoří 48/2, 119 01 Praha 1-Hradčany
- 営業時間
- 月-金曜日 9:00-16:00
- 日曜日 12:00-16:00
- 入場料
- 大人 250CZK
- 子供・学生・65歳以上 125CZK
- Webサイト
- https://www.katedralasvatehovita.cz/
市民会館
アールヌーヴォー様式で建てられた市民会館もプラハを代表する建築物です。
館内には公共ホールやサロン・カフェ・レストランなどの施設が入っています。
そのなかでも、ミュシャが内装を担当した「市長の間」は一見の価値ありです。
「市長の間」の見学はガイドツアーへの参加が必須となります。
見学希望の方は事前にWebサイトをご確認ください。
- 住所
- Náměstí Republiky 5, 111 21 Staré Město
- 営業時間
- 8:00-23:00
- Webサイト
- https://www.obecnidum.cz/en/
- チケット販売場所
- 市民会館のチケット売り場・オンライン
- 所用時間
- 1時間
- オンライン予約ページ
- https://www.obecnidum.cz/en/visits/
- 備考
- ツアー料金・開始時間はWebサイト要確認
- ガイドはチェコ語・英語のみ(日本語パンフレットあり)
市民会館内のカフェ「Kavárna Obecní dům」
市民会館を訪れたら、同館1階にあるカフェ「Kavárna Obecní dům」での休憩をおすすめします!
プラハで最も美しいカフェの一つと言われており、通りに面した大きなガラス窓が印象的です。
豪華で開放感のある店内は堅苦しい雰囲気はなく、とても居心地の良い空間でした。
ミュシャの作品があしらわたメニューもポイントです。
チェコ料理の代表格である「スヴィーチコヴァ・ナ・スメタニェ」を注文してみました。
スヴィーチコヴァ・ナ・スメタニェは野菜とサワークリームの煮込みソースをかけた牛肉料理です。
付け合わせにはクネードリキという蒸しパンやレモン・生クリーム・クランベリーソースが添えられています。
素材の味を活かした奥深い味がクセになる美味しさ…!また食べに行きたいです。
- 住所
- 5 Obecní dům, Náměstí Republiky 1090, Staré Město, 110 00 Praha
- 営業時間
- 8:00-23:00
- Webサイト
- https://www.kavarnaod.cz/en/introduction/
ミュシャ美術館
ミュシャ美術館は、ゆっくりとミュシャの作品を鑑賞できる穴場スポットです。
こじんまりとした美術館ですが、ミュシャの親族による個人所蔵の作品を中心に、ここでしか観られない作品が展示されています。
併設のミュージアムショップでは、作品をモチーフにしたグッズが多数取り揃えられています。
ポストカードもよりどりみどり。おみやげにぴったりです。
- 住所
- Panská 7, 110 00 Nové Město
- 営業時間
- 10:00-18:00
- 入場料
- 大人 350CZK
- 子供・学生・65歳以上 280CZK
- Webサイト
- https://www.mucha.cz/jp/
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- 参考文献
- 世界遺産検定事務局「すべてがわかる世界遺産大事典 – 世界遺産検定1級公式テキスト」, 株式会社マイナビ出版, 2016年