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世界遺産ブダペストの定番観光スポット8選

こんにちは。あさうみです。
今回は世界遺産都市ブダペストの魅力と、定番観光スポットをご紹介します。

※本記事に掲載している情報は2023年10月時点のものです。

世界文化遺産

ブダペスト:ドナウ河岸とブダ城地区、アンドラーシ通り

ブダペスト:ドナウ河岸とブダ城地区、アンドラーシ通り

ブダペストはハンガリーの首都。「ドナウの真珠」と称される街は、ドナウ川を中心に広がっています。
西側は丘陵地帯のブダ地区、東側には平地のペスト地区があります。ブダとペストでブダペスト、意外と知られていませんよね。

ブダペストの起源は、9世紀末にマジャル人によって建国されたハンガリー王国に遡ります。
ブダ地区の丘の上にはブダ城が建造され、ブダペストはハンガリー王国の都として繁栄しました。

しかし、やがて栄光の時代は過ぎ去り……
ハンガリー王国は、16世紀になるとイスラムのオスマン帝国に征服されてしまいます。
かと思えば、17世紀後半にはヨーロッパのハプスブルク帝国の統治下に置かれることに。
ついには、第二次世界大戦のドイツ軍とソ連の戦闘によって、ブダペストは大きな被害を受けました。

歴史に翻弄され続けたブダペストは、戦後にかつての街並みが復元され、1987年に世界文化遺産に登録されました。

世界遺産への登録理由
  • 文化の価値観の相互交流を示す遺産
  • 建築様式や建築技術、科学技術の発展段階を示す遺産

ブダ地区の観光スポット

世界遺産都市ブダペストには、観光スポットがたくさんあります。

ここからはブダ地区とペスト地区、それぞれの定番観光スポットを一挙にご紹介します。はじめはブダ地区から!

ブダ城王宮:国立美術館

ブダ城王宮:国立美術館

ブダ地区の丘の上に建つ王宮は、水色のドーム屋根が印象的な建物です。
王宮はハンガリーが歩んできた歴史を象徴しており、現在の建物は戦後の修復作業を経て完成しました。

王宮内は、国立美術館と歴史博物館として活用されています。
国立美術館では、日本では見る機会の少ないハンガリー美術が一堂に会しており、とても見応えがあります。

国立美術館(Hungarian National Gallery)
住所
Budapest, Szent György tér 2, 1014
営業時間
10:00-18:00(最終入場17:00)
休館日
月曜日
入場料
4,200HUF
Webサイト
https://en.mng.hu

マーチャーシュ教会

マーチャーシュ教会

王宮近くにあるマーチャーシュ教会は、高い尖塔がそびえる可憐なゴシック教会です。

オスマン帝国に占領されていた約150年間はモスクに改装されていましたが、17世紀に再びカトリック教会に戻ります。
19世紀にはハプスブルク帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフと皇妃エリザベートが戴冠式を行いました。

マーチャーシュ教会

屋根にはハンガリーの名窯ジョルナイが製造したタイルが使用されています。
ゴシック装飾と、色鮮やかなタイル屋根が調和した建築は必見です。

教会内部も独特な装飾で彩られています。
壁の文様や色遣いからはビザンツ文化(キリスト教やイスラム教などの影響を受けた独自文化)を感じることができます。

マーチャーシュ教会(Matthias Church)
住所
Budapest, Szentháromság tér 2, 1014
営業時間
月-金曜日 9:00-17:00
土曜日 9:00-13:00
日曜日 13:00-17:00
入場料
大人 2,500HUF
学生・シニア 1,900HUF(証明カード必須)
Webサイト
https://www.matyas-templom.hu

漁夫の砦

漁夫の砦

マーチャーシュ教会に隣接する漁夫の砦は、絶好のパノラマポイント!

漁夫の砦という名前は、かつてこの場所で魚の市が開かれていたことや、ドナウ川で漁をしていた漁夫たちが付近の城塞を守っていたことに由来するそうです。

おすすめの時間帯は夕方から夜にかけて。柔らかな夕日に照らされた街はとてもロマンチックでした。

漁夫の砦(Fisherman’s Bastion)
住所
Budapest, Szentháromság tér, 1014
営業時間
終日
入場料
無料 ※塔に上る場合は有料
Webサイト
http://www.fishermansbastion.com

鎖橋

鎖橋

鎖橋は、言わずもがなブダペストのランドマークです。
ブダベストを訪れたら必ず渡る機会があると思います。

鎖橋はブダペストの歴史においても重要な場所です。
かつてブダ地区とペスト地区は別々の街として存在していましたが、鎖橋が架けられたことによってブダペストという一つの街に合併しました。

鎖橋はドナウ川に架かる橋のなかで最も美しい橋だといわれており、数多の電灯に照らされた夜景は必見です。

鎖橋(Széchenyi Chain Bridge)
住所
Budapest, Széchenyi Lánchíd, 1051
営業時間
終日
入場料
無料

ペスト地区の観光スポット

ブダ地区から鎖橋を渡ってペスト地区へ。
ここからは、ペスト地区の観光スポットをご紹介します!

国会議事堂

国会議事堂

ドナウ川の河岸にたたずむ優美な国会議事堂は、世界で三番目に大きい国会議事堂として知られています。

ブダペストの国会議事堂は、折衷主義建築(異なる建築様式の特徴を折衷・融合させた建築物)の傑作。
連なるいくつもの尖塔はネオゴシック様式、中央のドームはルネサンス様式、建物内部は豪華なバロック様式がそれぞれ用いられています。

議事堂内はガイドツアーでのみ入場可能です。
多言語対応のオーディオガイドツアーがあるので、日本語で解説を聞くことができます。(私が訪れたときはなかったので羨ましい…!)

国会議事堂
住所
Budapest, Kossuth Lajos tér 1-3, 1055
国会議事堂ガイドツアー
チケット販売場所
隣接のビジターセンターもしくはオンラインで購入
営業時間
1/1-3/31 毎日 8:00-16:00
4/1-10/31 毎日 8:00-18:00
11/1-12/31 毎日 8:00-16:00
※国会総会が開かれる期間は訪問に制限がかかるためWebサイト要確認
所用時間
45分
入場料
大人 10,000HUF
学生 5,000HUF(証明カード必須)
Webサイト
http://latogatokozpont.parlament.hu/en/home

シナゴーグ

シナゴーグ

シナゴーグはユダヤ教の会堂です。ブダペストにあるシナゴーグは、ヨーロッパ最大級の大きさを誇っています。

シナゴーグには荘厳な雰囲気の礼拝堂をはじめ、ユダヤ民族の歴史や文化を知ることができる展示室があります。

生命の木

シナゴーグの裏には「生命の木」と呼ばれる、柳の木をモチーフにしたモニュメントがあります。
これはナチスドイツによるユダヤ人大虐殺「ホロコースト」の記念碑で、葉には犠牲になった人々の名前が刻まれています。

観光だけでなく、歴史に思いを馳せる時間も大切にしたいと思いました。

シナゴーグ(Dohany street great synagogue)
住所
Budapest, Dohány u. 2, 1074
営業時間
時期によって異なるためWebサイト要確認
休館日
土曜日
入場料
大人 9,000HUF
学生 7,100HUF(証明カード必須)
Webサイト
https://www.greatsynagogue.hu

英雄広場

英雄広場

英雄広場は、ハンガリー建国千年を記念して造られたブダペスト最大の広場です。

解放的な広場の中央には、大天使ガブリエルを頂点にハンガリー人の祖先とされるマジャル七部族長の騎馬像が囲んでいます。
左右の扇状の記念碑には歴代の国王や将軍、芸術家など十四人のハンガリーの英雄像が立ち並んでいます。

英雄広場へのアクセスは、地下鉄1号線の利用をおすすめします。
というのも、アンドラーシ通りの真下を走る地下鉄1号線は世界遺産に登録されている唯一の地下鉄だからです!

これが地下鉄…?と困惑してしまうほど浅い地点にホームがあり、驚く方も多いと思います。

地下鉄1号線

トロッコのような音を立ててホームにやってきたのはレトロな黄色い電車。ドアはもちろん手動です。

英雄広場を訪れる際は、地下鉄1号線にも乗車してみてください!

英雄広場(Heroes’ Square)
住所
Budapest, Hősök tere, 1146
アクセス
地下鉄M1 Hosok tere駅で下車

中央市場

中央市場

最後に紹介するのはブダペストの台所、中央市場です。

中央市場はブダペスト最大の常設市場。
ネオゴシック建築の広々とした建物で、観光客と地元の人々で賑わう活気あふれる場所です。

1階では主に食料品を販売しており、特産品のパプリカなどがずらっと並んでいます。

中央市場

2階には観光客向けの民芸品店が軒を連ねており、お土産探しにもってこいの場所です。

軽食スタンドも入っているので小腹を満たすのにもおすすめです。

中央市場(Central Market Hall)
住所
Budapest, Vámház krt. 1-3, 1093
営業時間
月曜日 6:00-17:00
火-金曜日 6:00-18:00
土曜日 6:00-15:00
休場日
日曜日・祝日
入場料
無料
参考文献
世界遺産検定事務局「すべてがわかる世界遺産大事典 – 世界遺産検定1級公式テキスト」, 株式会社マイナビ出版, 2016年

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