こんにちは。あさうみです。
今回は世界遺産からみるアンティグアの魅力について語っていきたいと思います。世界遺産検定1級のうんちく話、とくと御覧じよ。
世界文化遺産「アンティグア・グアテマラ」
「古いグアテマラ」を意味するアンティグア・グアテマラ(以下アンティグア)は、標高1,530mに位置するスペインの植民都市で、約230年にわたってグアテマラの首都が置かれていました。
グアテマラは日本と同様に地震の多い国で、アンティグアも度重なる地震に見舞われていました。しかし被災の度に壁を厚く、柱を太くするなどして建造物の耐震性を高め、改築・発展をし続けました。
ところが1773年に起こった大地震でアンティグアの町は甚大な被害を受け、このときに現在の首都であるグアテマラ・シティに首都が移されることとなりました。こうした背景から、アンティグアには今なお植民地時代の町並みが残されています。
コロニアル調の色鮮やかな建物とデコボコ石畳の道。景観保存の関係で、昔からほとんど変わることのない石畳の道はかなり歩きづらいです。きっと3秒に1人は転けているに違いない。
町中には地震によって崩壊した教会などの廃墟も点在しており、独特な景観を作りだしています。
主な構成資産と見どころ
ここからは世界遺産の構成資産や見どころをご紹介していきます!
カテドラル
カテドラルは、中央公園の正面に位置するアンティグアの象徴。バロック様式の大聖堂で、町の守護聖人サンティアゴを祀っています。
ちなみにバロック様式は大航海時代栄えた建築様式で、過剰な装飾や凹凸の強調などを特徴としています。このことからもスペインの植民都市だったことが伺えます。
カテドラルの裏側には地震で崩壊した教会の廃墟が残っています。控えめに言ってめちゃくちゃ良い空間です。
ラ・メルセー教会
ラ・メルセー教会は、カテドラルと同じくバロック様式で造られた教会。中庭にはかつて中米最大規模といわれた噴水が残っています(まさか見学し忘れて写真がないなんて言えない)。
教会の壁面装飾は当時名を馳せていたメキシコの漆喰職人よって造られたもの。美しい緻密なデザインはアメリカ大陸の宗教美術史においても有名です。
サン・フランシスコ教会
サン・フランシスコ教会は、現在アンティグアで機能している教会施設のなかでは最大の敷地面積を誇っています。病を癒す聖人エルマーノ・ペドロの墓があり、病気や怪我の治癒を願って多くの人々が訪れています。
教会に隣接している献火用のキャンドルショップ。色とりどりのキャンドルが並んでいて可愛いかったです。
十字架の丘
十字架の丘は、アンティグアの町を一望できる人気の観光スポット。「丘」だけど体感的には「山」、ほぼ登山です。
町の背後には富士山とよく似たシルエットのアグア火山を望むことができます。アンティグアはアグア火山のほかにフエゴ火山、アカテナンゴ火山といった3000m級の火山に囲まれた場所にあり、十字架の丘からはその全景を望むことができます。
まとめ
以上、世界遺産都市アンティグアについてご紹介してきました。
「アンティグア・グアテマラ 」は、
・文化の価値観の相互交流を示す遺産
・文化的伝統や文明の存在に関する証拠を示す遺産
・建築様式や建築技術、科学技術の発展段階を証明する遺産
3点が評価され、1979年に世界文化遺産に登録されました。
中南米屈指の華やかな町、アンティグア。地震被害に屈することなく、どうかこれからも美しい町並みを後世に伝えていってほしいです。。
また、アンティグアは格安スペイン語留学ができる町としても大人気です。
アンティグアでのスペイン語留学の魅力について記事はこちらから!
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