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【宮城・石巻】被災地で途中下車

【宮城・石巻】被災地で途中下車

松島から石巻へ。

石巻まではJR石巻線で向かいます。

JR石巻線は、東日本大震災で大きな被害を受けて全線不通となっていましたが、2015年3月に全線復旧しました。

川沿いをのんびりと走る電車。車内には柔らかな日の光が差し込んでいて、とても心地がよかったです。

 

でも、車窓から見える景色、流れていく景色は、心地のよいものとは思えませんでした。

川辺にはたくさんのクレーンが立ち並び、復旧工事が進んでいるのかもよくわからず、なんだか殺伐としていました。

あの日から5年が経っても、まだこんなものなのか。

石巻までの道中で早くも「復興」の現実を目の当たりにしてしまったような気がして、少しいたたまれない気持ちになりました。

石巻を散策

石巻駅に到着。

石巻は漁業が盛んな宮城第二の都市で、奥州三大霊場「金華山」やマンガミュージアム「石ノ森萬画館」など観光スポットも多くあります。

が、今回ここに立ち寄った目的は「被災地石巻」のいまを見て回ること。

震災後、被災地を訪れようと思ってはいたもののなかなか行動に移せず、気がつけばこんなにも時間が経っていて…

「遅くなりました」

そんな気持ちで、町を散策。

石巻は『仮面ライダー』などの作品を生み出した漫画家石ノ森章太郎ゆかりの地でもあります。

そのため駅舎をはじめ、町のいたるところで石ノ森作品のキャラクターを見つけることができます。

散策中に見かけた町の美容室。

『サイボーグ009』のキャラクターが壁面を彩っていました。

そして被災地としての側面も、町のいたるところで伺うことができます。

通りの掲示板には低価格住宅の広告が貼られていました(まるで仮設住宅からの引越しを急かしているかのような…)。

空き地は防災センター建設予定地。

まだ「予定地」…いろいろと考えることが多いです。

復興商店街に行ってみた

私が東北一周の旅をしていたのは2016年の9月初旬。

石巻の市街地に最初にできた仮設商店街「石巻立町復興 ふれあい商店街」は、そのおよそ2ヶ月後に閉場したそうです。

まさに役目を終えようとしていた復興商店街に足を伸ばしてみました。

ちょうどお昼時だったので、商店街で石巻の特産グルメでもいただこうかなと思っていたのですが……

めちゃくちゃ閑散としてました。閑古鳥もびっくり。

この様子だと閉場も納得するほかないなぁという感じでした。

それにしても本当に誰もいなくて寂しすぎました(笑)

華やかなお絵かきアートに励まされつつ、商店街を後にしました。

お役目ご苦労様でした。

完全にお昼ごはんテンションでしたが、次の場所へ向かいます。

避難場所へ

羽黒山公園は、石巻駅の南側に位置する小高い丘にあります。

石巻を一望できる丘の上には神社があり、春には桜の名所として親しまれています。

そしてここは津波から人々の命を救った避難場所でもありました。

私も実際に登ってみました。

275段の階段を登り切るのはかなり大変でした。息は上がるし膝は辛いし…もうヘトヘトのクタクタです。

大地震の直後、ここを登った人々の心中を察するに……否、察することはできません。

帰り道、階段をゆっくり登ってくるおばあさんとすれ違いました。

「こんにちは」

たった一言だけ、挨拶を交わしました。

本当に、たったそれだけのことだったけれど、そのおばあさんの後ろ姿は今でもはっきりと覚えています。

終わりに

ちょっと立ち寄っただけの私に、被災地の現状をああだこうだと語る資格はないのかもしれません。

だけど反感を恐れずに言うならば、

「まだ復興していない」

そう思いました。

 

現在の石巻市の復興事業は、

【子育て・教育環境の再生】【産業の再生】は事業が完了しつつありますが、

その一方で【住宅の再建】【土木工事】【公共施設の整備】などは未だ事業半ばです。(石巻市公式HP参照)

 

メディアは震災から立ち上がった町や人々の姿を切り取って、ドラマ仕立てに「復興」を謳います。

そうして世間は「復興したんだね、よかったね。」と解釈して少しずつ、だけど着実に凄惨な記憶を風化させていきます。

それは当たり前のことで、仕方のないことで、悪いことではないと思います。

でも、本当にそれでいいのだろうか。

「復興」とは何をもって「復興」というのだろうか。

そんな疑問が心を突きました。

 

何度でも訪れるべき場所だと思いました。

 

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