西日本横断の旅。
旅の終わりが近づいてきました。
出雲をめぐる旅……
は上のリンクから!
稲佐の浜に佇む
出雲大社から西に向かって歩くこと10分、潮風が心地よい稲佐の浜にやってきました。
稲佐の浜は日本海に面する浜辺で、国譲り・国引き神話の舞台として知られています。
ここで大国主大神は、天照大御神の使者である武甕槌神(たけみかづちのかみ)と国譲りの交渉をしたといわれています。
さらに、稲佐の浜は旧暦10月の神在月(出雲以外の地域では神無月)に日本全国から訪れる神々を迎える場所でもあります。
鳥居がそびえる岩山は弁天島。
現在は浜辺に接地していますが、昔は稲佐湾の沖にたたずむ島だったため弁天「島」といわれています。
神仏習合が行われた時代は弁財天が祀られていましたが、明治以降は海神・水神である豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)が祀られています。
バス待ちの暇つぶしにセルフィー撮影会。
タイトル「神話の風を感じて」(笑)
旅の終着地、日御碕
稲佐の浜からバスに揺られること30分。
出雲半島の西端、日御碕(ひのみさき)にたどり着きました。
ここまで来ると観光客はほとんど見かけません。
地元の生活風景がなんだか心に沁みます。
同じ日本でも、東京とは時間の流れ方が違うような、そんな感覚。
ずいぶん遠くまで来たなぁ。
日本の夜を司る日御碕神社
日御碕神社は、下の宮と上の宮の上下二社で構成されており、
鮮やかな朱色の社殿と境内の石造建築物は国の重要文化財に指定されています。
下の宮「日沈宮(ひしずみのみや)」では、天照大御神が祀られています。
日沈宮は「日本の夜を護る神社」であり、
「日本の昼を護る神社」である伊勢神宮とは対になる神社です。
伊勢神宮と比べるとマイナーな印象がありますが、日御碕神社も十分に神格の高い神社といえます。
一方、上の宮「神の宮」(駄洒落か)では、天照大御神の弟神である素戔嗚尊が祀られています。
出雲には日御碕神社をはじめ、他にも神話ゆかりの場所が多くあります。
出雲の魅力は出雲大社だけに在らず!
最後は日御碕灯台
出雲日御碕灯台は高さ43.65m、日本一の高さを誇る灯台です。
明治36(1903)年に設置され、今なお現役で稼働しています。
真っ白な石造りの灯台が本当に綺麗で、まるで何かのおとぎ話に出てきそうな場所でした。
灯台から海を、その先の地平線を眺めていました。
旅の終わりに相応しい、そんな黄昏時。。
ん?
黄昏時?
なんだか嫌な予感がして、そっと時間を確認。
案の定である。
このままだとバスに乗り遅れる!!
のどかな日御碕を駆け抜ける。
行きに挨拶を交わしたおじいちゃんとすれ違う。
「さよならー!」
「おぉ〜なんや忙しないな〜」
そうなんです、本当に忙しない。最後まで(笑)
星空と共に帰路
これほど自分の健脚っぷりに感謝したことはない……
ギリギリでバスに飛び乗って、出雲駅に戻りました。
さて、帰ります(笑)
名残惜しいですが、出雲からは一気に東京へ。
鈍行列車でゆっくり時間をかけて進んだ道を、帰りはあっという間に通過します。
ん?情緒がない?
いやいやそんなことはない!
帰りは贅沢をして、寝台特急「サンライズ出雲」に乗車しました。
憧れの寝台列車。
新幹線の台頭によって寝台列車の運転本数は少なくなり、路線も限られてきているなかでの、今回の旅。
「ここで乗らなきゃいつ乗るんだ!?」
というわけでいざ乗車。
サンライズ出雲には6種類の寝台プランがあり、高価なデラックスシングルから格安シートまでさまざま。
私は1人用個室のなかでは一番安価な「ソロ」という寝台プランを選択。
狭い空間が良い……!
そして運良く上段の寝台だったので、大きな窓から満天の星空を眺めることができました。
幸福感がすごい……!
星空と、一瞬で過ぎていく景色を眺めながら、旅を振り返ります。
まず、
旅の目的「とにかく神社とお寺を巡り巡って御朱印を集める」は達成!
ありがたいことに、御朱印帳は2冊目に入りました。
出雲のお土産屋さんで見つけた八雲と月のデザインの御朱印帳に一目惚れ。
ご利益がありますように……
そして、
はじめての一人旅。
知らない土地を訪れて、祈って、食べて、走って、また走って。
旅というにはまだまだな5日間だったかもしれないけれど、
「一人で旅をする」という経験を得られただけでも、私にとっては価値ある旅となりました。
きっとこの旅が、私の旅の原点になるんだろうなぁ。
これからもいっぱい旅しよう。
西日本横断の旅、これにて完結!
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