ベトナムに来ています。
今回の旅では、北部と中部ベトナムの世界遺産を巡っていきます。
世界文化遺産「ミーソン聖域」
ミーソン聖域は、中部ベトナムのチャンパー王国におけるヒンドゥー教の聖地です。
チャンパー王国は2世紀末から1835年までのおよそ1600年ほど存続した国家。ミーソンにはシヴァ神神殿など多くの祠堂が建立されました。
ミーは美しい、ソンは山を意味しており、その名のとおり美しい山々に囲まれた風水の良い土地にあります。
ミーソン聖域の特徴は、レンガを使用した宗教建築にあります。
ガイドさんの話によると、ミーソンの遺跡がどのように建てられたのかは未だ解明されていないようです。
レンガの積み上げ方や接着方法だけでも複数の仮説があるようです。
また、長い時間を経てもレンガにコケが生えないことも謎とされています。
近代になって修復されたレンガにはコケが生え、建立当時から残っているレンガには生えていないそうです。不思議。
しかしミーソン聖域は、自然崩壊やベトナム戦争時のアメリカ軍の空爆によって多くの遺構が破壊されてしまいました。
その後、多くの研究者や技術者によって修復が行われ、現在の姿となりました。
ミーソン聖域の観光情報
ミーソン聖域は山のなかにありますが、観光客向けに遺跡周辺がしっかり整備されていて見学しやすかったです。
遺跡の近くまでは電気自動車で行けるので、実際に歩いたのは10分くらいだったように思います。
ただ、夏は死ぬほど暑いです。
私が行ったときは気温が38℃あり、本当に溶けるかと思いました。
日差しもガンガンに強いので、日焼け対策はバッチリしたほうがよいです。。
ミーソン聖域の基本情報
開館時間:6:00-18:00(年中無休)
入場料:15万ドン(博物館の入館料も含む)
ホイアン中心部から車で約1.5時間
ダナン市内から2時間強
(『地球の歩き方 D21 ベトナム 2017~2018年版』より引用)
まとめ
ミーソン聖域は、
ヒンドゥー建築の東南アジアへの普及を担ったこと
チャンパー王国の文化を現在まで伝えている
という2つの点が高く評価され、1999年に世界文化遺産に登録されました。
ミーソン聖域では、未だ解明されていない先人たちの知恵や技術を垣間見ることができました。
しかし同時に、かつての戦争が落とした陰も伺い知ることができます。
戦争から世界遺産を守るということを、改めて考えなくてはならないと思いました。
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