こんにちは。あさうみです。
今回は現在開催中のCLAMP展の感想と、わたしとCLAMP作品の思い出を綴ります。
もくじ
CLAMP作品との出会い
わたしが初めて触れたCLAMP作品は『カードキャプターさくら』(以下CCさくら)だった。
小学校低学年のときにCCさくらのアニメが放送されていて、「ローラースケートで学校行くのいいな」とか「さくらちゃんのコスチュームかわいいな」とか「小狼くんかっこいい♡」などと思いながら観ていたのが最初の記憶だ。
けれどCCさくらにはそれほど熱狂的にハマらなかった。というのも当時のわたしは、カードキャプター以上にマーメイドプリンセスやプリキュアになりきるので忙しかったからだ。(世代がバレる)
それから月日は流れて小学4年生の夏休み。普段は遠方にいる親戚のお姉ちゃんが我が家に泊まりに来たことがあった。一人っ子のわたしはそのお姉ちゃんにかなり懐いていて、お姉ちゃんのやることなすことを真似したがった。
そんなお姉ちゃんが当時、お泊まり会に持参するほどハマっていたのが『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE』(以下ツバサ)だった。わたしは衝撃を受けた。ツバサに登場するさくらと小狼は、わたしが知るCCさくらのさくらちゃんと小狼くんではなかったからだ。
「このさくらちゃんと小狼くんは何者なの!?どうなってるの!?」と、わたしはお姉ちゃんに詰め寄った。するとお姉ちゃんはニヤリと笑ってスッ…とツバサを差し出した。
こうしてわたしは(ちょっと背伸びをして)ズブズブとツバサにハマっていった。思えばツバサは、わたしがお小遣いをはたいて全巻コンプリートした最初の漫画作品となった。
小学生のわたしにとって、ツバサのストーリーは難解だった。前半の軽快な冒険ファンタジーから一転、後半のダークで鬱屈とした展開はすごくしんどかった。黒鋼とファイの壮絶なエピソードは思い出すだけでもつらい。
けれどツバサで培われた「理解できなくても苦しくても、最後まで読み切る」の精神は、その後の読書ライフに多大なる貢献をしてくれた。ありがとうCLAMP先生。
いざCLAMP展へ
わたしの少女時代に爪痕を残していったCLAMP作品。2024年夏、CLAMPの大規模展覧会が国立新美術館で開催されることになった。もはや行かない理由がない。いざCLAMP展へ!
CLAMP展とは
少年漫画、少女漫画、青年漫画、と幅広いジャンルにおいて多様な作品を世に送り出してきた女性4人の創作集団CLAMPによる活動の軌跡をたどる原画展を開催いたします。
出版社や掲載雑誌を横断して、デビューから現在までの作品を、漫画原稿を中心に展示します。CLAMPがこれまでの作品を通して年齢・性別・国を超えて読者たちを魅了し、届けてきたメッセージをいま、改めて紐解く大規模展覧会です。 「CLAMP展」公式サイトより引用
平日の昼間にも関わらず、CLAMP展は大盛況だった。展示は自由に見て回れるのだが、作品に魅入っている人が続出していて至るところで行列ができていた。特にCCさくらのカラー原画はアトラクション待ちのようになっていた。
わたしが知っているCLAMP作品はCCさくらとツバサ、そしてツバサのリンク作品である『xxxHOLiC』(以下ホリック)の3作品のみだったが、それでも十分に楽しむことができた。
ツバサには他のCLAMP作品のキャラクターが多数登場する。彼らの原作での姿を知れたのも嬉しかった。
特にツバサ登場時から気になっていた昴流と神威は、今回の展示で絶対に好きになるキャラだと確信した。『東京BABYLON』と『X-エックス-』は近々履修したい。
ツバサをはじめ、わたしは小さい頃から「旅」をテーマにした作品が好きだった。それを思うと、こうして世界中を旅するようになったのも必然なのかもしれない。
そう、侑子さんの言葉を借りるならば「この世に偶然なんてないわ。あるのは必然だけ」なのだ。
ツバサのオリジナルキャラクターである黒鋼とファイは大好きなキャラクターだ。二人に「いいコンビ大賞」を進呈したい。
物販では彼らのアクリルスタンドをゲットできたのでルンルンだった。
CLAMP展の最後は、最後を飾るにはこれ以上ない言葉で締めくくられていた。出口を抜けるその瞬間まで、素敵な展覧会だった。
ありがとうCLAMP展。
- 会場
- 国立新美術館 企画展示室2E
- 会期
- 2024年7月3日-9月23日
- 休館日:毎週火曜日
- 開館時間
- 10:00-18:00(最終入場:17:30)
- ※毎週金・土曜日は20:00まで
- 公式サイト
- https://www.clamp-ex.jp/