こんにちは。あさうみです。
今回はピースボートへの乗船を決めたときのことを綴りたいと思います。
もくじ
なぜピースボートで世界一周したのか?
なぜバックパッカーではなくピースボートで世界一周することを選んだのか。それはずばり、わたしが心配性で潔癖症で偏食気味だったからだ。
世界一周といえば安宿を転々としながら旅するバックパッカーのイメージがある。わたしもそうしたバックパッカーに憧れていた。けれどわたしの気質は、それに真っ向から反するものだった。
第一に心配性。
わたしは基本的に旅先のリサーチをしっかりするタイプだ。トラブルはできるだけ回避したい。世界遺産などの観光名所に行くときも、その場所の知識を仕入れてから訪れたい。トラブル込みで楽しむ、行き当たりばったりの旅は不得手だった。
第二に潔癖症。
格安ドミトリー特有の、不特定多数の人間によって使い込まれたベッドやシャワーが苦手だ。この部分を我慢すると心身ともに休まらないので、ある程度の清潔さが保たれている環境に身を置きたい。わたしは日本の清潔さを愛している。
第三に偏食気味。
肉々しい肉や魚以外の海の生物が得意ではない。なによりシンプルにお腹が弱い。グアテマラで大変な目に遭って以来、なんだかよく分からないローカルフードは無理して食べないようにしている。
旅が好きだ。けれどわたしは、世界一周するようなザ・バックパッカーにはどうしてもなりきれない。
そうは言っても…心配性でも潔癖症でも偏食でも世界一周がしたい!
そんな思いで燻っていた大学3年生のある夜。
飲み会の居酒屋にて、酔っ払った視界の端で捉えたのが例の「地球一周の船旅」ポスターだった。
これだ〜!その手があったか〜!
そう思い至った途端、これまで幾度となく目にした胡散臭い(言い方)ポスターが急に素敵なものに思えてきた。わたしは早速、行動に移すことにした。
まずは「地球一周の船旅」ポスターの出所であるピースボートという団体について情報収集をした。
だがピースボートで検索するとすぐに分かると思うが、予測変換には「怪しい・宗教・後悔・最悪」などネガティブなワードがいくつも並んでいる。
普段ならここで心配性スイッチが入ってしまうのだが、このときのわたしは不思議なほど前向きだった。
「自分の目で見なきゃ真実なんて分からん!」のスタンスで、すぐに資料請求をして船旅説明会に参加した。
理由① 日本のクルーズで安心感がある
とはいえネットでの評判がアレだったので、船旅説明会にはそれなりの警戒心を持って参加した。
ところがいざ行ってみたら拍子抜け。怪しい雰囲気はなく、明るく信頼できそうな印象を受けた。
そもそも「地球一周の船旅」で知られるピースボートクルーズは、平和活動と国際交流を目的としたNGO団体「ピースボート」と、クルーズ旅行会社「ジャパングレイス」が共同で行なっているクルーズ事業だ。
1983年に出航した第1回クルーズからこれまでに、100回を超えるクルーズを実施。これまでにのべ9万人がピースボートクルーズに乗船し、アジア・アフリカ・ヨーロッパ・北中南米・オセアニア・南太平洋など世界中、200以上の港を訪問。各地の世界遺産や大自然を訪れ、さまざまな国や地域に暮らす人びとと顔の見える交流を行っています。 ピースボートクルーズ公式サイト
実際に乗船してみた印象では、
船旅を豊かにするためにさまざまなイベントを企画して、船を盛り立ててくれるのがピースボート。
クルーズの航海や衣食住をサポートし、裏方で頑張ってくれるのがジャパングレイス。
のイメージだった。
平和活動と国際交流──。ともすれば綺麗事のように聞こえてしまう理念を、ピースボートは「地球一周の船旅」を通して本気で伝えようとしている。
その情熱こそが、もしかしたら「怪しい・宗教・左翼思想」という言葉で勘違いされているのかもしれない。だがしかし、ピースボートは決して怪しい団体ではない。どうか安心してほしい!
理由② タオルを毎日交換してくれる
ピースボートの航海中は、ハウスキーパーさんが船室を毎日掃除してくれる。
タオルを毎日交換してもらえるのは潔癖症にとって本当にありがたい……
水回り設備(洗面台・シャワー・トイレ)は船室ごとに備え付けられている。
4人部屋の場合は共同利用することになるが、部屋メン(船内用語でルームメイトの意)は同年代で構成されるので生活ギャップはそれほど生じないと思う。
ちなみにハウスキーパーさんはインドネシアやマレーシアなど東南アジア出身の方が多い。
ほぼ毎日のように顔を合わせるので、いつの間にかハウスキーパーさんの国の言葉で挨拶ができるようになる。毎日掃除してくれてテレマカシ〜!
理由③ 日本人好みの食事が提供される
ピースボートの食事は基本的にビュッフェスタイルだ。
大きなイベントがあった日や祝祭日は、特別なコース料理が提供されることもある。
和食に洋食、丼ものや麺。日本人の口に合うバラエティに富んだ食事が選べるので、食事に悩むことは全くなかった。
ピースボートではメインのレストラン会場のほかに、屋外デッキでも食事ができる。
わたしは屋外デッキで食べる朝食が大好きだった。最高の時間だった。
理由④ とにかく安かった
ピースボートの旅行代金は早期割引や29歳以下限定プランなどを適用すると、一番安い客室で100万円弱まで抑えられる。
100日間のクルーズでは1日あたり約1万円の計算だ。
決して安くはないけれど、ここには世界一周にかかる渡航費や宿泊費、食費、船内イベントの参加費などが含まれる。
昨今は円安・ドル高・ユーロ高なので、ヨーロッパや北米の寄港地が多いクルーズではかなりコスパがよい。
勘違いしてほしくないのは、ピースボートは豪華客船ではないということ。
素晴らしい船内設備や接客サービスを期待する方は、飛鳥などの豪華客船に乗ったほうがお互いのためである…!
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無料で資料請求はこちら!理由⑤ 学びがある
ピースボートは豪華客船ではなくNGOの船だ。
そんなピースボートの特色の一つに、「水先案内人」の講演会がある。
ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる──“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。 ピースボートクルーズ公式サイト
「水先案内人」の講演会はとても興味深く、わたしは大学の講義並みの熱量で聴講していた。
世界中を旅しながら見聞や教養を深めたい人にとって、ピースボートは最高の旅の手段になると思う。
またピースボートではスタディツアーと呼ばれる体験学習型のツアーも催行されている。
国際交流と平和理解を掲げる、ピースボートならではの特別な経験ができるはず。
わたしもスタディツアー『負の世界遺産アウシュヴィッツ強制収容所へ』に参加し、ユダヤ人大量虐殺「ホロコースト」が行われた土地を見てきた。
当時の参加レポートはTABIPPO.NETに寄稿しているので、気になる方は読んでみてほしい。
まとめ
私事ではあるが、わたしの名前は「朝海」という。そういうわけでわたしは海が好きだ。
ピースボートの不穏な評判を目にしたとき、珍しく心配性スイッチが入らなかったのも、すでに世界中の海を巡る「船旅」に心惹かれていたからだと思う。
実際、ピースボートでの日々は忘れられない思い出になった。
そりゃあ万事が順調だったわけではない。悩みや不満もたまにはあった。
けれど一歩外に出れば、そこにはいつも大海原があった。見渡す限りの海を見ていると、自然と心が凪いでいく。地球規模で見たときの、わたしの悩みや不満の、なんて小さなことか!
よく「世界一周して一番印象に残っている国はどこ?」と聞かれる。
わたしは一旦はキューバと答えるのだが、最後は決まってこう言う。「船の上がいちばん!」と。
もし少しでもピースボートに興味を持っている方がいれば、まずは資料請求だけでもしてみてほしい。
心配性で潔癖症で偏食気味でも、世界一周はできるよ。
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