こんにちは。あさうみです。
今回はYOSIGO写真展の感想を綴ります。
もくじ
YOSIGO 写真展 Holiday Memories -旅の瞬間-
わたしがYOSIGO写真展を知ったきっかけは、インスタで本展のメインビジュアルをたまたま見かけたことだった。
透明の海をすい〜っと泳ぐ男の子の写真に心惹かれて、衝動的にチケットを買った。
概要
「YOSIGO 写真展 Holiday Memories -旅の瞬間-」は、ツーリズムとレジャーをテーマに、豊かな色彩と幾何学的な構図で世界各地を表現するYOSIGOの作品を紹介します。韓国で40万人以上を動員し、大ヒットを記録したこの展覧会が、ついに日本に初上陸します。
この展覧会では200点以上の作品が展示されます。特に、YOSIGOが近年訪れたアジアとヨーロッパで撮影された写真が見どころです。それぞれの作品が語る物語と、光と影のコントラストが織り成す美しさを堪能できます。 「YOSIGO 写真展 Holiday Memories -旅の瞬間-」公式サイトより引用
- チケット
- 大人:当日券 2,000円|前売券 1,800円
- 高校生以下:当日券 1,700円|前売券 1,500円
- 会場
- 東急プラザ 渋谷 特設イベントスペース
- 会期
- 2024年10月1日-12月26日
- 開館時間
- 月~木・日・祝日:11:00-20:00
- 金・土・祝前日:11:00-21:00
- ※最終入場は閉館時間の30分前まで
- 所要時間
- 約1時間〜
- 公式サイト
- https://www.yosigoexhibit-jpn.com/
\ 特典ステッカー付き前売券がお得 /
チケットぴあで前売り券を購入する展示の紹介
写真展はYOSIGO氏のプロフィール紹介から始まる。
YOSIGOという名は父から贈られた、とある一遍の詩から引用しているそう。’Yo sigo’とは「進み続けること」、素敵な由来だ。
LIGHT&SHADE
最初のコーナーは「LIGHT&SHADE」、光と影をテーマにした写真を展示している。
風景と色を完成させるのは編集ではなく、被写体と光の調和なのです。 YOSIGO氏のコメント
わたしも光を採り入れた写真を撮るのが好きなので、YOSIGO氏のコメントには共感するところがあった。嬉しい。(いっちょまえに言うとる…)
左中段の写真がお気に入り。印象派絵画のような風合いが素敵グラフィックデザインと構図
「グラフィックデザインと構図」のコーナーには、世界各地で撮影された建築写真が並ぶ。
YOSIGO氏の写真は均整のとれたものが多く、心地よい安定感がある。
「日本の建物はどれでしょう〜?」クイズができそう。すぐ分かっちゃうけど。
日本で撮影された写真本展に限らず、建築写真を見ていると「これは写真というより、建築が素晴らしいのでは?」と思うことがある。建築あっての写真、誰が撮っても同じように撮れると、ちょっとチクチクした気分になる。
けれど上のような写真に接すると、また気持ちが変わってくる。なんの変哲もないマンションを前にして、この構図を発見できること。
世界を観察し、タイミングを図り、写真に収める──その技量。誰にでも撮れるものではないと、赤い布を見上げながらふと思う。
アナログ写真
こぢんまりとした「アナログ写真」のコーナーが思いのほか印象に残っている。
このプロジェクトでは、デジタルカメラがもたらず”完璧さ”から逸脱し、あらゆるものの過程の一部でもある”不完全さ”を受け入れようと試みました。 YOSIGO氏のコメント
先の「グラフィックデザインと構図」の写真を見るに、YOSIGO氏が”完璧な構図”を大切にしていることは明らかだ。
それでも自分の流儀が通用しない、撮り直しがきかない”不完全なアナログ写真”に挑戦する心意気。いいな。わたしも「写ルンです」とかやってみようかな〜
EXPLORE THE WORLD
ここからはいよいよ本展のメインテーマ、YOSIGO氏の写真旅行の足跡を辿っていく。
ブダペストのスパ。不特定多数の人が映り込む写真の肖像権はどうしてるのかな(純粋な疑問) ドバイの砂漠。展示室には砂が敷いてある アメリカのディズニーワールド。版権許可おりてるのかな(純粋な疑問) 我らがJAPAN!居酒屋の営み。写真の肖像権はどうして(ry「EXPLORE THE WORLD」ではYOSIGO氏の「好き」が詰まった写真旅行を追体験できる。彼のワクワクとした気持ちが伝わってきて、写真の世界にみるみる引き込まれた。
(鑑賞に夢中で記録用の写真をほとんど撮っていなかった。全容はぜひ会場で!笑)
RIU AVALL
「RIU AVALL」は”川の下流”という意味で、バルセロナ近郊のリョブレガード川の環境悪化を伝えるプロジェクト。このコーナーでは数分間の映像作品が上映されている。
川沿いの荒廃した工場群や殺伐とした廃墟、もの悲しさを漂わせる住人たちのポートレートが印象的だった。
TOURISM LANDSCAPE
Animal Turista(動物的観光客)観光客の存在は、私たちが見ようとするものを阻んでしまいます。風景を楽しむよりも、遊びに来た自分たちの姿を周囲へ知らせることにのみ関心があるのです。こうした過程で、かれらは自然の捕食者となり、自然環境の質感や色合いを侵略します。このプロジェクトでは、そうした観光客と風景の関係性を描き出せたと思います。 YOSIGO氏のコメント
この視点にはハッとさせられた。SNSが台頭する現在では「風景を見る・楽しむ」という観光本来の目的を忘れて、”映える”写真を撮ることに多くの時間を割いている。
「TOURISM LANDSCAPE」の写真は、自然の雄大さと、増殖する人間とを、シニカルに写し出していた。
お気に入りの写真。濃霧の先まで続く群衆の予感NOSTALGIA
「NOSTALGIA」のコーナーではYOSIGO氏の故郷、スペインのサン・セバスティアンの写真が展示されている。
サン・セバスティアン(San Sebastian)は私が生まれ育った場所です。(中略)
とても素敵で美しい都市のように見えますが、実は冷たくて孤独な町です。 YOSIGO氏のコメント
意外なコメントだった。NOSTALGIA(ノスタルジア)は、温もりを彷彿とさせる言葉だと思っていたから。故郷の町を「冷たくて孤独」と言い切れることに、いろいろと思いを馳せてしまう。
でもそう言われてみると、サン・セバスティアンで撮影された写真はどれも美しいのに、どこか冷ややかさを含んでいる気がする。映画『after/アフターサン』を観たときのような、そんな心地。
波の動画。ひんやりとした海がきこえる ラ・コンチャ海岸で撮影された写真終わりに
最後のメッセージ写真は、わたしの旅にも欠かせないものだ。
旅に出ようと会社を辞めたとき、一番最初に買ったのは一眼レフカメラだった。
自分が好きな写真の雰囲気はなんとなく知っている。そんな写真が撮れる場所を探して、旅先の知らない町を歩き回っている。
特別な勉強をしていなくても、いっちょまえに写真を撮っていいみたい。
YOSIGO写真展は、好きな写真を自由に撮っていいんだと、そっと後押しをしてくれた。
- チケット
- 大人:当日券 2,000円|前売券 1,800円
- 高校生以下:当日券 1,700円|前売券 1,500円
- 会場
- 東急プラザ 渋谷 特設イベントスペース
- 会期
- 2024年10月1日-12月26日
- 開館時間
- 月~木・日・祝日:11:00-20:00
- 金・土・祝前日:11:00-21:00
- ※最終入場は閉館時間の30分前まで
- 所要時間
- 約1時間〜
- 公式サイト
- https://www.yosigoexhibit-jpn.com/
\ 特典ステッカー付き前売券がお得 /
チケットぴあで前売り券を購入する