こんにちは。あさうみです。
ピースボートで行く世界一周の旅、3か国目はスリランカ。今回はスリランカ最大の都市コロンボに寄港した日のことを綴ります。
もくじ
土砂降りコロンボ!
シンガポールを出航したピースボートは、スリランカ最大の都市コロンボに寄港しました。
コロンボは大航海時代にポルトガルやオランダの交易拠点となり、ヨーロッパとアジアを結ぶインド洋有数の港街として栄えました。
ちなみにコロンボという名称はコランバという果実に由来するのですが、大航海時代に名を馳せたポルトガル人クリストファー・コロンブスにちなんで改称されたともいわれています。
その後イギリスの植民地時代を経て、コロンボはスリランカの政治経済の中心地として現在も発展を続けています。
そんなコロンボにいざ上陸!と思ったのですが……
天気が悪い。めちゃくちゃ悪い。
- 世界一周してわかったこと
- 旅は、思った以上に天気で決まる
ピースボートでの世界一周中、雨に見舞われたのは幸いにも2回だけだったのですが(航海中は除く)、コロンボ寄港の日は…それはもう凄まじかった。東南アジアのスコールなめてた。。
その日は朝から曇天で、いつ雨が降り出してもおかしくない天気。
天気に気分を左右されやすいわたしは、上陸前からすでにテンションが低かった。
コロンボは一人で観光したのですが、これもよくなかった。誰かと一緒に回るべきだった。
港で待ち構えていたトゥクトゥクの強烈な客引きに一人で立ち向かう羽目となり大変でした。
どうにか客引きロードを抜け出し、とりあえずは港の近辺を散策してみることに。
ところが、それから一時間もしないうちに恐れていた事態は起こった。
ぽつ…ぽつ…ぽつり…ぽつり…
ザアアアアアーーーーーッ
ハイ。これが噂の東南アジア名物、バケツをひっくり返したようなスコールですね。
慌てて折り畳み傘をさすもほとんど役に立たず、頭の先から足の先まで見事にびしょ濡れ。シャワー浴びたんかってくらい濡れました。
「……帰るか」
雨のちカクテル?
こうしてわたしは、早々に船に戻ってきてしまった。
まあ、世界一周してたらたまにはこんなこともあるか〜と思い直して、残りの時間は船内で過ごすことに。
さすがに若者はほとんど出払っていたけれど、お年寄りはちらほらと船に残っていた。
彼らに混じってフリースペースで読書をしていると、不意に一人のおじいさんに声をかけられた。
「そこのお嬢さん。ちょっとすまないけれど、僕の『あいふぉーん』の『わいふぁい』とやらの設定をしてくれないだろうか?」
こういう会話はピースボートでは日常茶飯事。
船内では有料のWiFi接続サービスがあるのだが、年配の乗船者はこの設定に苦労することが多いようだった。
そこで出番となるのが我々デジタルネイティブ世代。
「ネットのことなら暇そうにしている若者に聞け」という空気が船にはあり、それがきっかけで世代を超えた交流も行われていた。
そんなわけで、すごく暇していたわたしはおじいさんにWiFiの設定方法をレクチャーすることになった。
しかしWiFi講座開始から少し経ったところで、おじいさんはすぐに根をあげてしまった。
「ハ〜疲れた。酒でも飲みたいなあ。お嬢さんも付き合ってくれよ」
あれよこれよと言う間に船内のバーに連行される。
好きなものを頼んでいいと言われたので、お言葉に甘えてカクテルを奢ってもらった。
昼から飲むお酒は美味しい。なにより人に奢ってもらうお酒は本当に美味しい!
すっかりイイ気分になった私とおじいさんは、WiFiそっちのけで気づいたら2時間近く話し込んでいた。
私はこのおじいさんが亡き祖父に似ていることに思い当たり(めちゃくちゃ顔が似ていた)、ますます親近感が湧いてくる。
どうして船を下りないのかと聞いてみると、単純にスリランカには興味がないからとのことだった。
その潔い決断に、コロンボ観光をリタイアしたわたしは少し励まされた。
「恋人はいるの?」「いないです」「それなら僕が見合い相手を探しやろう(キリッ)」
人生の話から他愛のない話まで、さまざまなことを話した。とても楽しいひとときだった。
その日以来、おじいさんとは顔を会わせるたびにおしゃべりをするようになった。
でも決まって最後は「すまないけれど、またWiFiの設定を…」と聞いてくるのが面白かった。
世界一周が終わるまでは、根気強くレクチャーしてあげようと思った。
ピースボートには普通に生活していたらおそらく出会うことのない人々との繋がりがある。
それこそが老若男女で船旅をする魅力なんだと思う。
スリランカ、良い国だった!(笑)
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