こんにちは。あさうみです。
ピースボートで行く世界一周の旅。今回はスエズ運河の航海日記です。
もくじ
海賊警戒水域を通航してスエズ運河へ
インド南東にある島国スリランカを出航した船は、インド洋・紅海を経てスエズ運河へと向かいます。
ですが…スエズ運河へ行くには、海賊警戒水域──ソマリアの海賊が出没する海域を通らなければなりません。
近年、ソマリア沖・アデン湾周辺海域(ソマリア海域、ソマリアとイエメンに位置するアデン湾、紅海を含む)においては、航行する船舶に対し、武力による襲撃等不法な暴力行為(いわゆる海賊行為)による被害が多発しており、我が国関係船舶(大型観光客船を含む)及び日本人乗客・船員の安全に対する重大な脅威となっています。 外務省 海外安全ホームページより引用
こうした海賊行為の背景にはソマリアの貧困と無政府状態があり、一筋縄では解決できない根深い問題があるようです。
海賊対策として、日本の船舶が海賊警戒水域を航行するときは海上自衛隊の護衛艦やヘリが帯同します。
ピースボートでも船室の灯りが外に漏れないようカーテンや板で窓を覆ったりするなど、さまざまな対策が実施されました。
スエズ運河を通航してアジアからヨーロッパへ
緊張の海賊警戒水域を抜けると、船はスエズ運河の紅海側河口に到達しました。
スエズ運河は約193kmの水平式運河です。
エジプトのスエズ地峡に位置し、地中海と紅海を結んでいます。
- 運河の豆知識
- 船舶の移動のために造られた人工的な水路を「運河」と呼ぶ。
運河には二種類あり、スエズ運河のように連結される二つの海の水位差がほとんどない運河を水平式運河といい、パナマ運河のように高低差のある海を水位を上下させて階段のように結ぶ運河を閘門式運河(ロック式運河)という。
アジアとヨーロッパを海路で往来するにはアフリカ大陸をぐるっと回る必要がありましたが、スエズ運河の開通によって大幅に時間短縮され、海上貿易の発展に繋がりました。
スエズ運河は一方通行のため、船のすれ違いは運河内に設けられている数カ所のポイントで行います。
運河の通航スケジュールは綿密に管理されており、通航開始から終了までには半日ほどの時間を要します。
また、スエズ運河には第一運河と第二運河があり、どちらを通航するかは船の大きさや重量によって決まります。
日の出の時刻になると、エジプトの荒野から太陽が昇ります。
スエズ運河から望む朝日の、なんて真っ赤なことか……
スターウォーズに出てくる砂漠の惑星タトゥイーンのような光景に胸が熱くなりました。
世界の海上輸送を支える大運河の通航は、船旅ならではの貴重な体験です。
ピースボートの世界一周クルーズにはスエズ運河やパナマ運河を通航できるクルーズもあるので、ぜひチェックしてみてください!
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